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貴方の涙は俺が拭くから ON

第37章 貴方の為に出来る事を1 智



俺としては当たり前のことを言ったつもりなんだけど
ニノは呆れた顔で俺を見る


「え?いやいや、それだけでも全然違うから」
「えー・・・」

「後 表面を馴らして 蒸らしながらゆっくりハンドドリップすれば尚旨い」
「わざわざハンドドリップなんかしねーよ。スイッチ押せば出来るんだから。」

「そんで、最後に。飲む前に十分香りを楽しんでね。ちょっと焦らして飲んだ方が旨いから」
「・・・細かい・・・。ニノ、食に興味ないくせに変なとこ拘るんだよなぁ」

「俺だってそこに自販機しかなければ 文句言わずに缶コーヒー飲むけどさ
家で寛ぐ時ぐらい旨いコーヒー飲みたいじゃん。別に大金払うわけでも無く
ちょっと工夫するだけで 格段に味が変わるんだから」
「分かった分かった・・・じゃあコーヒーはニノに任せるから」



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