
貴方の涙は俺が拭くから ON
第42章 貴方の為に出来る事を6 ニノ
残念ながら 今までの素行も良いとは言えない俺だから
なかなか信じてもらえなくて
俺を見る目から 疑惑の眼差しは消えないまま
それでも、頑として、と言うより、必死になって否定する俺に
何かを感じたのか
「事実がどうであれ、問題は 世間がどう見るか、なの。くれぐれも、誤解を招くような行動は慎むように」
と 最後にしっかり釘を刺され、漸く解放された
週刊誌の記事でさえ ほとんどの場合は無視を貫き
事務所からのコメントは出さないことが常だから
SNSの噂程度では 黙殺一択
仮にどこかの記者に今回の事を訊かれたとしても
何も言わないようにと厳命された
