テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第5章 スケッチブックに隠された秘密5 ニノ



勿論、他人のものを勝手に見ちゃダメだってこと、
理解はしてる
頭の中ではね

だけど、これは 確認のためだ
だって、大野さんのだって思ってるのは、
もしかして俺の勘違いかも知れない

もし他の人のものなら俺が持って帰るんじゃなくて、
TV局に預けて帰った方がいいもんな

そうだ、中身を見なくちゃ誰のものかもわからない


それに
大野さんのスケッチだとしたら・・・

何が描かれてるのか、興味あるに決まってる


ちょっとだけ・・・
そう、ほんのちょっとだけ・・・


俺はスケッチブックをバッグから出して
その表紙に手をかけた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ