貴方の涙は俺が拭くから ON
第5章 スケッチブックに隠された秘密5 ニノ
閉じた瞳にかかる茶色の髪
組まれた腕の下には見覚えある、ってゆーか
今この部屋の中にあるテーブル
コレ・・・さっきの・・・
え、どーゆーこと?
寝てる俺を見てるってことは
やっぱりさっきのブランケットは 大野さんだったの?
でも、何で「知らない」だなんて・・・
そこで、ハッと可能性に気づく
ブランケットだけじゃなく、
俺が 夢かもしれないと思った事が
全部ホントにあった事だとしたら?
そっと髪を撫でた指も、
瞼の横への・・・キスも・・・