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貴方の涙は俺が拭くから ON

第50章 優しい人8 ニノ


8-2

そんなカッコいい貴方も、
ベッドサイドの小箱を手に取る時には
困った風に俺を見た


「どしたの?」
「あのさ、練習してみたんだけど・・・何か破れそうな気がして なかなかうまく着けられなくて・・・」

「あぁ・・コツを掴むまではね・・・じゃあ、今日は俺が着けてあげようか」
「え?いや、・・・それはハズカシイ・・・」

「なーに言ってんの。この後 俺がどんだけハズカシイ事になると思うの?」
「え・・・いや、だって・・・そんなのお互い様・・じゃないの?」

「いーや。俺の方が100万倍ハズカシイから」
「100万倍・・・」

「あ。でも イヤって事じゃないからね?」
「・・・うん・・・あの・・・じゃあ・・・お願いしようかな・・・」



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