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貴方の涙は俺が拭くから ON

第51章 簡単じゃない1 智



その時は本心からそんな風に思った俺だったけど
今になってみれば がちがちに思い込んでただけだったのかも

ニノの為に、なんて決めたつもりでいたけど
それはやっぱり 自分が呪縛から逃れたいだけだったのかな


「おかしいな・・・もう少し・・」
「・・・っ・・」

いつの間にか 身体をぐいぐい押しつけるだけで
ちっとも優しくなんか出来てなかった俺は
ニノが痛そうに顔を顰めるのに気づいた途端 
ひゅう、っと血の気が引いた



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