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貴方の涙は俺が拭くから ON

第52章 簡単じゃない2 ニノ



そんな事を考えながらゲームを続け 時々チラッと見ると
大野さんは 真剣な眼差しで筆を持つ自分の手元を見つめてる
ちょっと尖った口が可愛い

密かにくすりと笑った後に
そんなこと気づいても居ませんよ、と言う風を装って
俺も手元のゲーム機に視線を落とす

時々貴方が俺の方を見る視線を感じながらも
その間は視線を合わせないようにして
貴方が自分の手元を見ている時に
またチラッと盗み見るのがスリリングで楽しいんだ


こうしていると 
貴方と二人、ここに居られるだけで幸せだなぁ、って感じて
それ以外の事は どうでもいいような気持ちになってくるよ


貴方と一緒に居る時の俺は ホントにお目出度いヤツで
相葉さんの事を笑えないぐらい
能天気になっちゃうのかもしれないな



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