
貴方の涙は俺が拭くから ON
第54章 簡単じゃない4 ニノ
何だこれ
バカバカしさの極致だけど
このツーカーのオフザケは たまんなく楽しいかも
と、思ったのはそこまで。
次の瞬間、リビングへの入り口のドアを開けたまま
かちんこちんに固まっている翔ちゃんを発見し
俺は即座に凍りついた
そして更に、翔ちゃんの、斜めに下がった肩の後ろに
もう一人の姿が
その人に気づいた時
俺は相葉さんの上から転げ落ちて
床に尻餅をついた
「何で・・・・・・」
俺がそう呟いた時、そっくり同じ動きをした唇の持ち主
当然と言うか
必然と言うか
それは 俺の愛しい恋人
大野さんだった
