
貴方の涙は俺が拭くから ON
第56章 簡単じゃない6 ニノ
「ニノは・・」
来た!
何を言われるのか、と 密かに身構える
「やっぱり 上になる方がいいのかな」
「え・・・」
「俺の為に無理してる・・・?」
「そんな・・そんな事無いよ」
「でも・・・さっきも・・・」
「さっき、って・・・え、相葉さんとのアレ?アレはホントに違うんだって」
俺に ほんのちょっとでも浮気心みたいなものがあったのなら
又は 特別な感情云々は抜きにしても
「ヤラせろや!」みたいな 劣情に突き動かされたのなら
そりゃ 責められても仕方ない
でも、ホントに違うんだよ
マジで
ひとかけらも そんな気持ち無い事だけは信じて欲しい
