
貴方の涙は俺が拭くから ON
第56章 簡単じゃない6 ニノ
「俺も・・・ニノに痛い想いさせなくていいように
ニノが我慢しなくてもいいように、って
しょーくんにアドバイス貰いたくて 今日声かけたんだ・・・」
「・・・マジで・・・?」
大きく頷く大野さんを見たら
安心して 床にへたり込んでしまった
はぁぁ・・・って大きなため息を吐いて
大野さんの首に縋りつくように腕をまわす
「よかったぁ・・・嫌われたらどうしよう、って思った・・」
「嫌わないって。あ、さっきの二人を見た時は 俺の方が捨てられるのかな、ってちょっと思ったけど」
「そんな・・・」
俺がどんだけ貴方の事好きなのか、って事
貴方以外の誰も目に入らない事
まだまだ分かって貰えてなかったのか
