テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第61章 泣いてもいいよ5 智



と、ニノがにっこり笑って 俺の肩をしっかり抱いた

「勿論。アナタとだから、てかアナタ以外のヤツとなんて 考えられないけど・・・。
今、俺の人生の中で最高に嬉しい瞬間を迎えようとしてるよ・・・って。
どしたの?普段無欲なアナタが 今日は欲しがるね」
「別に無欲なんかじゃねぇし・・・」


欲しいモノがないワケじゃなかった
けど それは欲しがっちゃいけないものだと思ってたし
欲しいという自分の気持ちそのものが怖かった

・・それだけだよ


「ニノの事・・・欲しいと思って来たし・・今も思ってるし・・ぅわっ?」


むぎゅっ!と抱き寄せられて ニノの胸の中へ倒れ込む



ストーリーメニュー

TOPTOPへ