貴方の涙は俺が拭くから ON
第7章 スケッチブックに隠された秘密7 ニノ
ここのスタジオなら、車は隣のパーキングに停めてるはず
そう思って見に行くと 案の定見慣れた車を発見
よかった、まだ終わってなかった
ここで待ってればそのうち来るだろう
隣のスペースの縁石に座ってゲームを始める俺
俺が待ってるのを見たら、大野さん何ていうかな
そんな事を想像すると ふっと笑みが零れる
いや、その口から出る言葉が
俺を喜ばせてくれるとは限らないんだけど
それでも、ここまで来たらもう後へは引けない
あのスケッチブック
もう、見なかった事には出来ないんだ