雪に咲く花
第29章 新しい命
ベビーベッドに、ややふっくらした赤ん坊がすやすやと眠っている。
姉の美桜が、無事に女の子を出産したのだ。
美桜の美と、夫である結人の一文字づつを取って美結(みゆ)と名付けられた。
雪斗と美紅、海斗は出産祝いも兼ねて、美桜の所へ遊びに来ていた。
「可愛い、肌がモチモチしてる」
雪斗が、美結の頬を撫でる。
「本当に可愛いわね。抱いてみていい?」
「大丈夫かしら。首がすわらないように頭を支えて抱くのよ」
美桜から許可をもらった美紅は、指示通り美結を抱き寄せた。
「あん……んん……」
美結が小さく声を出す。
「喜んでいるみたいよ。可愛い」
「次は俺だ」
「乱暴にしないでよ」
美桜が不安そうに見るなか、海斗が美紅から美結を受けとる。
「ベロベロバー!海斗おじちゃんだぞう」
「ぅん……あん……うあぁぁん」
美結が目を見開いたかと思えば、突然高い声をあげて泣き出してしまった。
「何だよ!?どうして泣いてるんだよ?」
戸惑う海斗から、美桜が美結を取り上げた。
「やっぱり、海斗だと恐いのね。この子も分かっているわ」
「どういう意味だよ?つまんねえな」
海斗が、ふてくされる。
姉の美桜が、無事に女の子を出産したのだ。
美桜の美と、夫である結人の一文字づつを取って美結(みゆ)と名付けられた。
雪斗と美紅、海斗は出産祝いも兼ねて、美桜の所へ遊びに来ていた。
「可愛い、肌がモチモチしてる」
雪斗が、美結の頬を撫でる。
「本当に可愛いわね。抱いてみていい?」
「大丈夫かしら。首がすわらないように頭を支えて抱くのよ」
美桜から許可をもらった美紅は、指示通り美結を抱き寄せた。
「あん……んん……」
美結が小さく声を出す。
「喜んでいるみたいよ。可愛い」
「次は俺だ」
「乱暴にしないでよ」
美桜が不安そうに見るなか、海斗が美紅から美結を受けとる。
「ベロベロバー!海斗おじちゃんだぞう」
「ぅん……あん……うあぁぁん」
美結が目を見開いたかと思えば、突然高い声をあげて泣き出してしまった。
「何だよ!?どうして泣いてるんだよ?」
戸惑う海斗から、美桜が美結を取り上げた。
「やっぱり、海斗だと恐いのね。この子も分かっているわ」
「どういう意味だよ?つまんねえな」
海斗が、ふてくされる。