
雪に咲く花
第32章 すれ違いの始まり
クリスマスプレゼントに雪斗からプレゼントされたものだと聞かされていた。
幸せそうに笑っている二人の写真を見て心が痛くなる。
どうしてここに写っているのが自分ではないのだろう。
家族に認められなかった悠希の良さを、亘だけは認めてくれた。
彼だけが自分の支えだったのに……。
「なんで、亘さんはこんな子を……」
自分を選んでもらうことはとっくに諦めている。
だけど、雪斗なんか認めたくない。
この写真は極力、目に入れないようにしていた。
でも、ふと目の中に入ってしまった瞬間、嫉妬心が真っ黒に染められていく。
「こんなものっ!」
思わず、フォトフレームを床に叩きつけていた。
音を立てて落ちたフレームの部品は外れ、写真が入ったクリア板は蜘蛛の巣のようにヒビが入っている。
「あっ!どうしよう」
青くなりながら拾いあげると、雪斗と亘の幸せそうな姿が目にうつる。
「知らない!こんなもの見せびらかしているのが悪いんだ」
無意識に、近くにあったゴミ箱に投げ捨てていた。
幸せそうに笑っている二人の写真を見て心が痛くなる。
どうしてここに写っているのが自分ではないのだろう。
家族に認められなかった悠希の良さを、亘だけは認めてくれた。
彼だけが自分の支えだったのに……。
「なんで、亘さんはこんな子を……」
自分を選んでもらうことはとっくに諦めている。
だけど、雪斗なんか認めたくない。
この写真は極力、目に入れないようにしていた。
でも、ふと目の中に入ってしまった瞬間、嫉妬心が真っ黒に染められていく。
「こんなものっ!」
思わず、フォトフレームを床に叩きつけていた。
音を立てて落ちたフレームの部品は外れ、写真が入ったクリア板は蜘蛛の巣のようにヒビが入っている。
「あっ!どうしよう」
青くなりながら拾いあげると、雪斗と亘の幸せそうな姿が目にうつる。
「知らない!こんなもの見せびらかしているのが悪いんだ」
無意識に、近くにあったゴミ箱に投げ捨てていた。
