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雪に咲く花
第34章 ポーカーフェイスの助言
別れ際に礼を言った雪斗に黒崎は、
「さっきの話、やる気があるんだったら、もう上の空で仕事をするのはやめてくれよ。周りが迷惑するし、会社のイメージダウンにも繋がるんだからね」
と、少し前までの穏やかな表情は消え、再び痛いところを突いてくる。
「やっぱり、不思議な人だな」
ついさっきまで落ち込んでいた心が、黒崎のアドバイスを聞くことによって、軽くなっていった。
それには、感謝している。
しかし、帰り際になって、途端に冷たい一言を放つ。
二面性のあるような彼の態度には戸惑ってしまうが、心に渇をいれてくれたのは確かなのだ。
「さっきまで、俺、泣いてたんだっけ。嘘みたいだな」
黒崎と話をしていた間は、亘のことさえ忘れていたほどである。
ポーカーフェイスのアドバイスにより、亘のことは持ち込まず、仕事に専念出来るようになっていった。
「あの人は、魔法でも持っているのかな?」
あれから、雪斗はソフト開発のアイデアレポートを作成することに夢中になり始めていたのだ。
「さっきの話、やる気があるんだったら、もう上の空で仕事をするのはやめてくれよ。周りが迷惑するし、会社のイメージダウンにも繋がるんだからね」
と、少し前までの穏やかな表情は消え、再び痛いところを突いてくる。
「やっぱり、不思議な人だな」
ついさっきまで落ち込んでいた心が、黒崎のアドバイスを聞くことによって、軽くなっていった。
それには、感謝している。
しかし、帰り際になって、途端に冷たい一言を放つ。
二面性のあるような彼の態度には戸惑ってしまうが、心に渇をいれてくれたのは確かなのだ。
「さっきまで、俺、泣いてたんだっけ。嘘みたいだな」
黒崎と話をしていた間は、亘のことさえ忘れていたほどである。
ポーカーフェイスのアドバイスにより、亘のことは持ち込まず、仕事に専念出来るようになっていった。
「あの人は、魔法でも持っているのかな?」
あれから、雪斗はソフト開発のアイデアレポートを作成することに夢中になり始めていたのだ。
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