雪に咲く花
第35章 人魚姫の恋の行方
「あはははっ!傑作だな。その格好……」
亘に言われ、鏡を見た雪斗は、あまりの自分の不恰好な姿に唖然とする。
はっきり言って人魚姫というより、お笑い芸人のようなのだ。
「颯人のやつっ!文句言って来る」
噂をすれば、衣装に着替えた颯人も顔を出した。
なんと、颯人は隣の国の王女様の役なので女装している。
しかし、強面の颯人には、その姿が、どう見ても、怖い不気味なオカマそのものにしか見えない。
雪斗も亘も、同時に笑いだしてしまう。
「なんだよ!これでも、頑張ってメイクしたんだからな!雪斗こそチンドン屋みたいじゃないか」
「颯人が着ろって言ったんだろ!」
言い合いをしながらも、三人で笑いだす。
「なんか、コントになりそうだな」
「やめてくれよ!せっかく考えたロマンチックなシナリオを壊さないでくれ」
「颯人にロマンチックなんて合わないよ」
「なんだと!こいつめ、最後まで減らず口叩きやがって!」
「いい、漫才コンビだな」
じゃれあっている雪斗と颯人を見て、亘が笑い続けた。
和気あいあいとしながらも、演劇は開催したのだ。
亘に言われ、鏡を見た雪斗は、あまりの自分の不恰好な姿に唖然とする。
はっきり言って人魚姫というより、お笑い芸人のようなのだ。
「颯人のやつっ!文句言って来る」
噂をすれば、衣装に着替えた颯人も顔を出した。
なんと、颯人は隣の国の王女様の役なので女装している。
しかし、強面の颯人には、その姿が、どう見ても、怖い不気味なオカマそのものにしか見えない。
雪斗も亘も、同時に笑いだしてしまう。
「なんだよ!これでも、頑張ってメイクしたんだからな!雪斗こそチンドン屋みたいじゃないか」
「颯人が着ろって言ったんだろ!」
言い合いをしながらも、三人で笑いだす。
「なんか、コントになりそうだな」
「やめてくれよ!せっかく考えたロマンチックなシナリオを壊さないでくれ」
「颯人にロマンチックなんて合わないよ」
「なんだと!こいつめ、最後まで減らず口叩きやがって!」
「いい、漫才コンビだな」
じゃれあっている雪斗と颯人を見て、亘が笑い続けた。
和気あいあいとしながらも、演劇は開催したのだ。