雪に咲く花
第6章 再会
「雪斗、入るわよ」
雪斗の部屋のドアがノックされた。
亘に助け出された次の日から、熱を出して寝込んでいたのだ。
雪の降る日に、薄い浴衣一枚で動き回っていたのだから無理もない。
「具合はどう?」
美紅がマグカップをトレーにのせて入ってきた。
3日ほどぐっすりと眠り、少しづつ熱も下がっていた。
「うん、腹減った」
体を起こして雪斗は言った。
「食欲がでたなら大丈夫ね。でも今夜はお粥で我慢よ」
「ちぇっ、あんなんじゃ腹にたまらないよ」
雪斗がふてくされると美紅が笑った。
「ああそう。メロンもらったから一緒につけてあげようと思ったのに」
「本当に!じゃあ、今日はお粥で我慢するよ」
「全く調子いいんだから」
美紅が雪斗の頭をこづいた。
「とにかく、お姉ちゃんがこれ飲みなさいって。喉にいいみたいよ」
美紅がマグカップを差し出した。
蜂蜜入りのレモネ―ドである。
「ところで雪斗実はね……」
飲んでいる雪斗に、美紅が迷っていたかのように声をかけた。
雪斗の部屋のドアがノックされた。
亘に助け出された次の日から、熱を出して寝込んでいたのだ。
雪の降る日に、薄い浴衣一枚で動き回っていたのだから無理もない。
「具合はどう?」
美紅がマグカップをトレーにのせて入ってきた。
3日ほどぐっすりと眠り、少しづつ熱も下がっていた。
「うん、腹減った」
体を起こして雪斗は言った。
「食欲がでたなら大丈夫ね。でも今夜はお粥で我慢よ」
「ちぇっ、あんなんじゃ腹にたまらないよ」
雪斗がふてくされると美紅が笑った。
「ああそう。メロンもらったから一緒につけてあげようと思ったのに」
「本当に!じゃあ、今日はお粥で我慢するよ」
「全く調子いいんだから」
美紅が雪斗の頭をこづいた。
「とにかく、お姉ちゃんがこれ飲みなさいって。喉にいいみたいよ」
美紅がマグカップを差し出した。
蜂蜜入りのレモネ―ドである。
「ところで雪斗実はね……」
飲んでいる雪斗に、美紅が迷っていたかのように声をかけた。