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雪に咲く花

第6章 再会

「先生には相談できないの?」
「先生なんて何も分かっちゃいないんだ」
嫌がらせによる忘れ物が多いことから、担任教師に咎められたことがあった。
しかしリーダー格の生徒が成績優秀で優等生であったことから、
「でたらめを言うんじゃない。彼がそんなことするわけがないだろ。人のせいにするのは最低だな」
酷い言葉を投げ掛けられ突き放されたのだ。
「なんてことなの!そんな先生がいるなんて」
美紅は怒りを覚えた。
「雪斗は戦ったのよね。あんた見かけによらず強気ではあるから……」
「戦ったよ何度も」
美紅のいうとおり嫌がらせを受ける度に、いじめっこたちにはたてついた。
よくある弱気な性格の人間がいじめられるのとは違うのだ。
だが、どんなに強気でいても集団には勝てない。
些細な嫌がらせや暴力だけであれば、乗り越えることが出来たかもしれない。
しかしあの日の仕打ちには、もう限界を越えていたのだ。

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