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雪に咲く花
第6章 再会
兄の海斗に学校まで送り届けられ、雪斗は校門の前で立ちどまった。
このまま帰ってしまおうと帰り道を歩きだそうとする。
いつもは登校時間よりも早く家を出る海斗だったが、今日は雪斗の通う学校の近くに仕事の関係で用事があるということで、送って行くと言い出したのだ。
風邪のほうはすっかり治ったが、もう学校に行く気にはなれない。
雪斗にとっては、ありがた迷惑にしか感じないのだ。
かと言って事情を話すことも、まだ出来ずにもいる。
登校中の生徒と反対方向に向かって歩き続けたころだった。
「真柴じゃないか。まだ生きていたんだ」
目の前に数人の男子が立ちふさがった。
彼らを見て息苦しくなる。
自分を執拗にいじめ抜き追い詰めた男子、佐々木靖と取り巻き男子たちが目の前にいるのだ。
無視して通り過ぎようとしたところ腕を捕まれる。
「サボる気かよ。そうはいかないぞ。また楽しませてもらうからな」
佐々木の嘲笑に背筋が凍る。
逃げだそうと腕を振りほどこうとしたときだった。
このまま帰ってしまおうと帰り道を歩きだそうとする。
いつもは登校時間よりも早く家を出る海斗だったが、今日は雪斗の通う学校の近くに仕事の関係で用事があるということで、送って行くと言い出したのだ。
風邪のほうはすっかり治ったが、もう学校に行く気にはなれない。
雪斗にとっては、ありがた迷惑にしか感じないのだ。
かと言って事情を話すことも、まだ出来ずにもいる。
登校中の生徒と反対方向に向かって歩き続けたころだった。
「真柴じゃないか。まだ生きていたんだ」
目の前に数人の男子が立ちふさがった。
彼らを見て息苦しくなる。
自分を執拗にいじめ抜き追い詰めた男子、佐々木靖と取り巻き男子たちが目の前にいるのだ。
無視して通り過ぎようとしたところ腕を捕まれる。
「サボる気かよ。そうはいかないぞ。また楽しませてもらうからな」
佐々木の嘲笑に背筋が凍る。
逃げだそうと腕を振りほどこうとしたときだった。
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