雪に咲く花
第42章 スイーツから始まる休日
マックで昼飯を済ませた後、映画を見に行くことにした。
歩が知り合いから、前売り券を二枚譲り受けたという。
映画の趣味は、俺はアクション系、歩は感動系で好みは違うのだが、今日見る映画はハラハラドキドキのサスペンス系だから、お互いに楽しめるものだ。
しかし、この映画は内容は最高に面白かったのだが、なんと主要人物の刑事が殉職するシ―ンが3つもある。
警察学校の授業でも習ったことを思い出した。
『警察官とはいかなる時でも油断は禁物だ。場合によっては死と隣り合わせになるときもある。それだけ命懸けの覚悟で取り組んでいかなければならない』
と何度も教官から聞かされている。
物語のなかとは言え、他人事ではないんだよな。
「映画すごく面白かった。でも、刑事が殉職するシ―ンは心が痛んだな。颯人さんもあんな風に……」
歩が何か言いかけてやめた。
どうやら、俺と同じことを考えていたらしい。
「心配するなよ。たかが映画のなかの話だろ。現実の警官はあんなに簡単に命を落としたりしねえよ」
俺も気になっていたところだが、自分に言い聞かせるように歩を励ます。
歩が知り合いから、前売り券を二枚譲り受けたという。
映画の趣味は、俺はアクション系、歩は感動系で好みは違うのだが、今日見る映画はハラハラドキドキのサスペンス系だから、お互いに楽しめるものだ。
しかし、この映画は内容は最高に面白かったのだが、なんと主要人物の刑事が殉職するシ―ンが3つもある。
警察学校の授業でも習ったことを思い出した。
『警察官とはいかなる時でも油断は禁物だ。場合によっては死と隣り合わせになるときもある。それだけ命懸けの覚悟で取り組んでいかなければならない』
と何度も教官から聞かされている。
物語のなかとは言え、他人事ではないんだよな。
「映画すごく面白かった。でも、刑事が殉職するシ―ンは心が痛んだな。颯人さんもあんな風に……」
歩が何か言いかけてやめた。
どうやら、俺と同じことを考えていたらしい。
「心配するなよ。たかが映画のなかの話だろ。現実の警官はあんなに簡単に命を落としたりしねえよ」
俺も気になっていたところだが、自分に言い聞かせるように歩を励ます。