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雪に咲く花
第7章 誤解から生まれた友情
「だから……、俺もう学校行きたくない……」
雪斗がしゃくりあげて泣きつづけた。
「まさかそんな酷いことが……」
「なんだよ、それって犯罪だろ。学校に言って退学にしてもらおうぜ」
「まあ、待てって」
拳を握る本郷を制して亘が言った。
「雪斗はその事実を明るみにする気はあるかい?その写真を公表すれば彼らに何らかの処分がくだされるかも知れない」
「嫌だ!そんなこと絶対!」
雪斗は激しく首をふる。
あんな惨めな写真は例えいじめの証拠になるとしても公表などしたくない。
「分かった。君がそういうならもう少し様子をみよう」
「だけど、このまま泣き寝入りするのかよ?」
颯人が怒りをこめた。
「まあ、本人が勇気を出して訴えないかぎりどうにも出来ないんだ。そのかわり颯人、その佐々木って生徒たちにちょっと脅しをかけてやってくれよ。それでどうでるか様子をみよう」
「俺が?」
「ああ、幸か不幸かその目付きのせいで貫禄があるから、お前の脅しなら聞くかも知れないからな。但し、くれぐれも暴力は禁止だぞ」
「分かったよ。やってみるよ」
亘には何か考えがあるようだった。
雪斗がしゃくりあげて泣きつづけた。
「まさかそんな酷いことが……」
「なんだよ、それって犯罪だろ。学校に言って退学にしてもらおうぜ」
「まあ、待てって」
拳を握る本郷を制して亘が言った。
「雪斗はその事実を明るみにする気はあるかい?その写真を公表すれば彼らに何らかの処分がくだされるかも知れない」
「嫌だ!そんなこと絶対!」
雪斗は激しく首をふる。
あんな惨めな写真は例えいじめの証拠になるとしても公表などしたくない。
「分かった。君がそういうならもう少し様子をみよう」
「だけど、このまま泣き寝入りするのかよ?」
颯人が怒りをこめた。
「まあ、本人が勇気を出して訴えないかぎりどうにも出来ないんだ。そのかわり颯人、その佐々木って生徒たちにちょっと脅しをかけてやってくれよ。それでどうでるか様子をみよう」
「俺が?」
「ああ、幸か不幸かその目付きのせいで貫禄があるから、お前の脅しなら聞くかも知れないからな。但し、くれぐれも暴力は禁止だぞ」
「分かったよ。やってみるよ」
亘には何か考えがあるようだった。
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