雪に咲く花
第7章 誤解から生まれた友情
颯人は一見怖そうで、とっつきにくいが、根は筋が通った優しい人間なのだというのが分かった。
誤解から始まったが、雪斗と颯人の中に友情が芽生えていた。
「あっ忘れてた」
雪斗が茶色の包みを見て言った。
「鯛焼き買ってあったんだ。この前のお礼だったんだけど覚めちゃった」
「いいじゃないか、レンジでチンすれば」
「いや、それよりおいしい食べ方があるぞ」
亘が網をガスにかけると鯛焼きをアルミホイルに包んであっためたのだ。
「うわっ皮がパリパリして美味しい」
「さすが亘兄、頭いいな」
雪斗たちにとって、鯛焼きの美味しさで幸せを感じるひとときだった。
冷たい吹雪に包まれた日が過ぎ、風向きが変わろうとしていた。
誤解から始まったが、雪斗と颯人の中に友情が芽生えていた。
「あっ忘れてた」
雪斗が茶色の包みを見て言った。
「鯛焼き買ってあったんだ。この前のお礼だったんだけど覚めちゃった」
「いいじゃないか、レンジでチンすれば」
「いや、それよりおいしい食べ方があるぞ」
亘が網をガスにかけると鯛焼きをアルミホイルに包んであっためたのだ。
「うわっ皮がパリパリして美味しい」
「さすが亘兄、頭いいな」
雪斗たちにとって、鯛焼きの美味しさで幸せを感じるひとときだった。
冷たい吹雪に包まれた日が過ぎ、風向きが変わろうとしていた。