ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第5章 伯爵と秘密の扉
――――その頃、アレキサンダーは…
「や~~~~ん!すみれ、超可愛いんですけど!」
自分の弱味を掴もうと奮闘しているすみれを、とある方法で監視していたアレキサンダーが一人萌え悶えていた…
「も~…ご主人様、また隠れて有森様を観察している…
知られたら怒られますよ?」
アレキサンダーは、お茶を運んできたピノ彦に注意されていた…
「ばれなきゃいいの!ばれなきゃ!
しかし…鍵のかかった部屋を見つけ出して、そこを家探しするなんて…バレバレの作戦で…逆に感心する――――」
画期的なアイディアだと思っていたのはすみれだけで…
アレキサンダーもピノ彦も意図を分かっていて探索を了解したのだった…
「しかも、自分が監視されているって…忘れているんですよ?」
アレキサンダーはお茶を口に運ぶと…嬉しそうに微笑んだ
「ね~そんなお間抜けな所も可愛いんですけど!――――…
それに――――…私の秘密の部屋は…そう簡単には見つからないよ…ね、ピノ彦…」
アレキサンダーは監視を続ける…
そして、すみれが飽きて部屋探しをを諦めるまでアレキサンダーの監視は続けられた…
仕事をしながらので大変そうに見えたが…すみれの凛々しい顔に
アレキサンダーは、デレデレしていた…