テキストサイズ

ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第9章 伯爵とスパイ


「――――…すみれ…あの男は…何百年もの長い間…我々の国を見てきた…重要人物だ――――…しかも、国を動かせるほどの資産と権力…そして権限がある…」



え…アレキサンダーが?


あのロリ吸血鬼が?!


「我々は彼には逆らえない――――…だが、彼にもいくつか弱味がある…」



――――…弱味?アレキサンダーに弱味?


ロリ吸血鬼って事じゃなくて?


変態吸血鬼って事じゃなくて?



「彼の身内が引き起こした事件――――…」




「――――事件?…何ですか…それ」



「彼の“叔父”であるマクギャレットが日本で起こした事件だ――――…事件の終息にアレキサンダー伯爵が随分力を貸してくれたが…“叔父”は行方不明…

アレキサンダー伯爵は沈黙を貫いている――――…」



「事件の後――――…アレキサンダー伯爵の行動は制限され…警察の監視のもと行動をすることとなったわけだが…

やはり彼は自由過ぎる――――…我々の思い通りに動かない……」



自分の意思が有るのだから…思い通りに出来るわけがない!


「お義父さん――――…課長…何を言っているのか分からないわ…」


「すみれ、我々はアイツの弱味をもっと知りたいんだよ…

あの男の持つ力と資産を誰よりも先に扱うことが出来たのなら…

私が警視総監になるのも早まるって訳だ――――…」


「――――…え?意味が…分からないわ」



義理父が私を見下しながら話す内容の意味が分からない…


アレキサンダーを…義理父の出世のために使う――――…ってこと?




ストーリーメニュー

TOPTOPへ