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ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第9章 伯爵とスパイ


部屋は――――…私が出て行ったままで、懐かしさと…寂しさが胸を締めつけた



「――――…私を…引き取った理由?お義父さんの出世のために…私はここに来たの?――――…


私は、弱味をもっと知るために、アレキサンダーのお付役になったの?」



ベッドに座り先程の会話を自分なりに整理する

気が動転して理解できなかった事が…今なら理解できる



「――――…そんな…」



義理父は次の警視監になるだろうと噂になっている…


このまま行くと――――…警視総監のポストをめぐり一癖も二癖もある同期達と戦うのだろう…


そのため――――…競争相手より少しでも有利に立っておきたい…


だから、私をアレキサンダーの元へ向かわせ…弱味だの信頼だのを勝ち取って起きたかったに違いない



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