ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第11章 伯爵と花嫁
――――自害…?
え…
私の後ろに立つ野村と言う人物はアレキサンダーを凍りつかせた“自害”の台詞をサラリと言ったように感じとれた
「マクギャレット様の子種を子宮にタップリ注がれたにも関わらず…首を吊って死んだそうですよ」
――――こ…怖い…この人…怖い…
アレキサンダーの目が更に濁っている…
ピノ彦君の顔がどんどん青くなっていく…
「――――…犯され…自殺って事ですか!」
ピノ彦君の声が震えている…
「“犯す”とは――――…人聞きが悪い…」
「そ、そうじゃないか!!翠様は――――…ご主人様と!!」
「結婚はしていなかった――――…でしょ?翠様は誰のモノでも無かった…だから、誰かのモノになる前にマクギャレット様のモノにしたんです…何か問題でも?」