Deep Night《R18版》
第2章 No.217
身動きすら出来ないニーナはベッドで石のように固まりジッと視線だけを男に向ける。
「名前は?なんて呼ばれてる?」
「217番……あとニーナって呼ばれる」
「ニーナね。歳は?」
「18歳だと思う」
「だと思う?」
「先輩が言ってたからわかんない」
「先輩?ここの年増のことか?」
「先輩だよ」
「なるほどな」
「練習しないと怒られるよ」
「言葉の練習してるだろ」
「言葉?意味ないよ、喋ること滅多にないもん」
「今喋ってるじゃねぇか」
「うん、今はね。でも他の仕事は喋らない。必要ない」
「俺は必要あんだよ」
「どうして?」
「……俺の名前は帳(トバリ)。25歳独身。職業は秘密で好きなタイプはボイン」
「何言ってるの?わかんない」
名前がトバリと歳が25ってことしか理解出来ないニーナは後半男が何言ってるのかさっぱりだった。
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