チョコレート2
第2章 3人の想い
「もう、それ地味に傷つくからっ」
「本当のことだし」
「私最近人信じてないから」
「都合いいな」
「そーじゃなくて!」
「はいはい、そう言えば…この前裏切られたとか言ってたけど、あれどういう意味」
「あぁ…」
急にシュンとする美姫
「なんかあった?」
「私さ、夏に陸斗と別れてから、あいつと4月まで付き合ってたんだけど…二股かけられてた」
「私が本命だと思ってたの、でも浮気の方だった」
美姫の目が涙でいっぱいになる
一瞬あの時の彩と美姫が重なった
「もうすでに一年も付き合ってた。やっぱりこういうのって戻ってくるのかな…」
美姫は下を向いている
「バカみたい…ぐすっ…」
ポタッと涙が地面に落ちる