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Women's Services~どんな依頼もお受けします~

第13章 私……女優よ?①

もしかして……今も理彩子は俺を……


そう思ってしまう根拠がある。


演劇部の部室で一年生の女子たちが
男子部員の中で誰がタイプかと
こそこそ言い合っていたのが
廊下で片付けをしていた
俺の耳に届いた。


『はい。次は理彩子の番』


俺は理彩子に好意を寄せていただけに
ドキドキしながら盗み聞きをしていた。


『晴樹先輩……かな』


しかし、その後は理彩子からの
アプローチは全く無く
タイプというのは
あくまでも“男子部員の中で”と
いうことなんだろうと
俺からも特に何もしなかった。

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