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さちこのブラック企業体験記

第1章 ブラックバイト

手帳を取り出し、前月の記録を確認しながら、この日に○△で働いて、この日とこの日が○○で、3日働いてるはずなんですけど、封筒に2日分のお給料しか入ってないんですが、と訴えます。

すると、「あぁ、そうでしたね」みたいな軽い感じでまた金庫にお金を取りに戻るその人。一度目は一応、封筒に入れてお金を持ってきたけど、面倒くさくなったのか、二度目は裸銭で持ってきます。

まぁ、働いた分のお給料さえキッチリもらえれば、丁寧に封筒に入れて持ってこようが、裸銭で渡されようがどっちでもええわ、って気分になっていたので、そこはもうツッコまないことにして、さっさと領収を書いて、口座登録用紙と一緒にその人に渡して、その日は帰りました。

ちょっとしたトラブルはあったけど、無事にお金は手に入ったし、初めての給料日だったからこその行き違い(手違い?)があっただけで、口座登録用紙もしっかり書いて提出したし、来月以降は問題なく給料が振り込まれる、と思っていたので、特に何の心配もしていませんでした。
というか、無事に現金が手に入ったのことで、この時、かなり浮かれていましたし、その月のシフトは、既に入れていたので、その月はそのまま普通に働きました。


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