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Our Destination

第4章 突きつけられた現実、行き場のない思い

「だって…間違ってるよ…」
望月さんはさっきより落ち着いたが、ずっと涙を流していた

「これが真実です。言わないほうがいいかと思いましたが全て言いました。」
「田丸さん、ありがとう。嫌な思い出まで思い出させたよね、それでも教えてくれてありがとう」
静かに涙を流す田丸さんに優しく声をかけることしかできなかった

「なあ、悠輔。これでなにかわかったのか?お前が言ってたモヤモヤは晴れたのか?」
「晴れたね、なんかすっきりした…。昔からそういうやつだったことがわかったし」
「ならいいんだけど…てか、玲佳ちゃん大丈夫かな…」
「私も1年半仲良くしてるけど、こんなに声を荒げて感情見せる玲佳を初めてみたから…」
望月さんはうずくまって泣いたままだったが、突然小さな声で

「…ごめん、冷静になりたいから帰ってほしいです…。こんな姿見せてごめんなさい…。ただ話聞くだけなのに…ごめんなさい…」
泣きながら謝る望月さんを見ているのは辛かった
帰ってほしいと言われ、残った5人はそれぞれ思った通りの行動をとった

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