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遠くの恋人より近くの同僚

第7章 苦し紛れのプロポーズ

「凌馬くんを騙すようなことに
なっちゃって、ごめんね。
社長ってば、私と顔を合わせる度に
結婚だ、出産だってしつこくて」

「いいって」


これで許してもらえるなら、安いもんだ。


「じゃ、公言通り、付き合っちゃう?」

「調子に乗るな」


今夜あたり……一華に電話するか。


時間が空けば空くほど
気まずくて電話出来ずにいた。


本田のことも誤解されたままだし。

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