テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第10章 とけない魔法

「無理と言いましょうか……」

「出来ますかッ!?」

「私の勘違いだったら申し訳ないので……」

「どうぞ仰ってくださいッ!!」


せめて糸口だけでもッ!!


「成瀬さんは橋本さんを好意を寄せて
いらっしゃるのかと……」

「そう……見えました?」

「はい。橋本さんが“全責任は俺が負う”と
仰られた時、成瀬さんの目が……」


坂田さんは両手でハートマークを作った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ