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遠くの恋人より近くの同僚

第14章 キスまでが遠い

「橋本さん?」


一人になりたくなくて
橋本さんの寝室を訪れた。


「夜這いか?」

「……いいえ」

「なら帰れ」

「……はい」

「冗談だよ。特別に入室を許可する」

「……失礼します」


一人で悶々としているより
橋本さんに煙たがられた方が遥かにマシ。


「何しに来た?」


橋本さんはダブルベッドで寝転び
スマホを触っている。

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