テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第14章 キスまでが遠い

「気持ちの移り変わりも激しい。
特に今のように精神状態が不安定な成瀬は」

「だから……何なんです?」

「俺は今から、その成瀬の弱さに
付け入ろうと思う」


橋本さんはベッドから半身を起こすと
“チョイチョイ”と
私を挑発するように手招きする。


ボロ雑巾のような精神状態の私と
ヤってしまおうという魂胆か。


男なんて所詮そんなもんだ。


凌馬だってきっと本田に誘われたんだろう。


私だって……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ