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遠くの恋人より近くの同僚

第22章 一方的な別れ

「何回かあるよ」


嘘偽りなく答えた。


「そ…そっか…そうだよねッ。ごめんッ。
変なこと聞いちゃってッ」

「いいよ。それに今はこうして未央と一緒に
風呂に入ってるんだから」

「そういうことを…聞きたいんじゃ
なくて…ぇっと…その…」

「未央。遠慮なく言ってくれていいよ」

「凌馬くんの目を見ないで言ってもいい?」

「いいよ」


狭いバスタブの中
俺の膝の上に座る未央を
背後から包み込むように
そっと抱き締める。

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