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遠くの恋人より近くの同僚

第27章 二人の女の影

居ても立っても居られず
翌日の出社早々に
風間課長を問い詰めた。


風間課長は他の社員より
一時間も出勤が早い。


「単刀直入に御伺いします。
五十嵐凌馬くんを、どうお想いですか?」


無礼は承知の上。


この際クビになってもいい。


「好きよ」

「ぇッ?」


自分から聞いておいて、動じてしまった。


「驚く必要ないでしょ。単刀直入に
答えろと言ったのは本田さんでしょ」


怯むな…私。

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