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遠くの恋人より近くの同僚

第29章 揺さぶられる想い

「凌馬は変わったね。スーツの趣味なんて
最悪だわ。そのネクタイも流行ったのなんて
一昔前だよ」


未央のセンスを真っ向から否定された。


「一華が居なければ、この程度の男だ」


未央を庇わず、自分を卑下する。


「逃がした魚は大きかった?」

「そんなこともないけど」


何がしたいんだ、俺は。


「悪く思わないでね。少なからず私も
傷付いたんだから。本田のことも
憎くて堪らなかった」


それを抑制してくれたのが
橋本課長ってわけか。

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