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遠くの恋人より近くの同僚

第30章 俺が俺である為に……

一華との結婚へ向けて
着々と準備は進んでいる。


そういうこともあり
仕事を終えると俺の家に
一緒に帰宅することが恒例となった。


「披露宴だけど五十嵐は招待する?
一応は俺の元部下だし」


一華の元カレだけど。


「多分来ないよ」


素っ気ない。


やはり社食で二人きりに
させるべきではなかったか。


俺の寛大さを見せつけたかったという
浅はかな考えが…


「バンコクに赴任するらしいよ」

「あ…そういうこと…てか、それって
言っちゃダメなやつじゃないか」

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