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遠くの恋人より近くの同僚

第39章 元カレより妹と関係を持った夫

『一華。シャワー浴びてきたら?』

『ぅん。そうさせてもらう』


一哉にハグされる前に。


…私が後ろめたさを感じてどうする。


凌馬に抱いてもらった。


付き合っていた頃の熱量は皆無で
気持ちは“無”の状態で。


凌馬からも私と同様に“無”を感じ取れた。


ぅぅん…私以上の熱の冷めようだった。


私は最後の最後で凌馬を頼ってしまった。


“一哉と妹がデキてたの”


どの辺りまで聞き取れたのか分からないけど
凌馬が私を追うことはなかった。

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