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第6章 会えなくなるなんて、ありえません!!
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─────────────…っ」
ハッと意識を戻したあたしの心臓は、ドクドクドクと大きく打ち続けている。
握りしめているケータイを持つ手は、汗でびっしょりだ。
「………あたし……………」
手汗まみれのケータイを見ると、退出した後のホーム画面に切り替わっている。
身体には押し倒された時の重みや触られた跡は、もう何の感触すら残っていない。
だってこれは、ヴァーチャルであってリアル
じゃないもんね。
────だけど。
最後に間に合わなかった挿れられた感覚は、一瞬だったけど確かに感じたみたいだ。
だって────
「も…やだぁ…っ」
今でもあたし、傷付いてるみたいなんだもん。