無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

あたしと透さんの前で、再び来た時と同じような眩い光で真っ白になった。



反射的にギュッと目を閉じ、それからゆっくり目を開けてみると…

そこはアプリを始めた時と同じあたしの家のあたしの部屋の中だった。


手にはケータイを握りしめていて、その画面にはアプリの

超最新型、VR体験！
Ｈ♡コミュニケーションアプリ
“Sexiii”

のトップに戻っていた。




「あ あたし……っ」



ついさっきまで、初めて会った人にあんな事されてあんな事になっちゃったのに。

ハッとしてさっき透さんに触られたところに自分でも触れてみたけど、あの感覚の余韻はまるで残っていなかったのだ。



（え、もしかしてあたし、夢でも見てた…？）




そう思いそうになった所で、アプリのトップ画面の上に『新着♡メッセージが1件あります！』の文字が。