無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ふ……………………」



毎日毎日この“お誘い”とか“メッセージ”を見る度にぬか喜びさせられて、その処理を済ませた所でズーンと気持ちが重くなる。


だって、もうずっと待ってる人からのお誘いだけは、未だ来ないから…。




「ダメダメ！
落ち込んでないで、あたしからも探さなきゃ」



そうなのだ。
この不特定多数の人が生息するコミュニケーションアプリ。

名前やプロフィールを手がかりに検索をしても、スゴい数の人がヒットしてしまうくらいの大規模みたい。

だけどあたしは、まずはその中にいる透さんを探さないといけないの！


だってもう、あれから1ヶ月。
透さんからのお誘いやメッセージは来ないだけじゃなく、ユーザーを見つける事さえもできていない。

アプリに気を取られ過ぎて、メアドやケー番を聞くの忘れてたんだよね…。