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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第4章 夜の奉仕で満たされて

 夕謡《ゆうた》がわたしのクリフェラ係になって初めての晩。わたしは落ち着かない気持ちでクッションを抱きしめていた。
 もうすぐ、夕謡が部屋を訪ねてくるだろう。そう考えるだけで昼に覚えた感覚が脚の間によみがえる。じゅんとなにかが溢れだしそうになり、わたしは恥ずかしさでクッションに顔をうずめた。

 緊張している理由はそれだけではない。夕謡の訪れを待っているというシチュエーションは、まるで恋人を待つかのようで――

「……っ」

 わたしはクッションにうずめた顔をさらにぐいぐいと押し付ける。恥ずかしさと――そして多分期待している。そんな自分がさらに恥ずかしい。

 コンコン。ノックの音が響いた直後、夕謡のよく通る声が告げる。

「入っていい? 詩菜《しいな》」
「う、うん」

 すぐに扉を開けて、夕謡が入ってきた。

「待っててくれたんだ、嬉しい」

 嬉しそうに笑った夕謡はわたしの元へ歩み寄ると、そっと手を伸ばした。
 やさしく前髪を掻き分けられる。

「そんなに顔をうずめると、前髪くせ、ついちゃうよ」

 わたしはゆっくりと顔を上げ、夕謡を見上げた。夕謡はやわらかく微笑んでいる。

「夕謡……」
「詩菜、顔まっか」
「だって」

 ゆっくりとわたしの頬を撫でて、夕謡は言う。

「えっちな詩菜を、いっぱいいーっぱい気持ちよくしてあげるからね」
「ゆ、うた……」

 そのままベッドに寝かされ、夕謡がわたしの脚を割って身を割り込ませてきた。
 太ももを這い廻る手に、期待が高まるのを抑えられない。
 意識が、昼間快楽を知った箇所に集まってゆく。

「詩菜……今、詩菜のクリ、どうなってる?」
「……え?」

 夕謡は意味ありげに微笑んで、そして言った。

「勃起、してるでしょ」

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