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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第5章 想い、あふれる

 自室へ戻った夕謡《ゆうた》はすぐさまベルトに手をかけた。もどかしく音をたててベルトを外し、ズボンを下ろす。そして、三枚重ねたブリーフをいっきに引き下げた。
 しっかりとした生地を三枚も重ねているので、前開きから取り出すのでは根元が圧迫される。

 パジャマでなくシャツとズボンなのも、ブリーフを三枚重ねて勃起を悟られないようにしているのも、詩菜《しいな》に気を遣わせないためだ。
 詩菜には、詩菜が気持ちよくなることだけを考えていて欲しい。

 夕謡の欲望は腹に付きそうなほど天を目指して反り返り、硬く張り詰めている。どくどくと血流が流れ込み、痛いくらいだ。
 夕謡はベッドに倒れ込むと右手で肉茎を掴んで扱きはじめた。快感を愉しむ余裕などなく、ひたすらに射精を目指して扱きあげる。

「……っ」

 特に意識せずとも、先ほどの詩菜《しいな》の痴態が瞳に灼きついている。快楽に潤んだ瞳、ひくつく四肢、そして――蜜に濡れそぼりてらてらと光る秘肉のいやらしさが。

(詩菜は本当にいやらしい……。僕の詩菜、僕に舐められ吸われてイっちゃった詩菜……っ)

 詩菜に対する時とは別人のような乱暴に手を上下させ、自らの欲望を慰める。先走りが溢れて裏筋を伝った。
 猛る肉茎がさらに硬度を増す。限界が近いのだ。

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