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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第11章 思いがけぬ訪問者

 その晩も、わたしは部屋で夕謡を待った。今夜はもしかしたら――クリフェラだけじゃなくてSEXをできるかもしれない。夕謡と結ばれるのだ――。
 そう思うだけで、心も体も濡れてしまう。

 やがてノックの音がして、わたしは「どうぞ」と答える。
 ドアが開き、その人物はベッドに腰かけるわたしに向けて歩いてくる。期待に火照る頬が恥ずかしくて、わたしは俯いたままだった。

「こんばんは、しーちゃん」

 その声に驚いてわたしは顔を上げた。腰を屈めてわたしと目線を合わせ微笑むのは――燈多だったのだ。

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