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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第13章 兄の想い、弟の想い

「あ……ああ、あはぁ……んっ。おに、ちゃ……、や……ぁ……」

 ドアの向こう側から聞こえる詩菜《しいな》の嬌声に、夕謡《ゆうた》はぐっとこぶしを握り締めた。てのひらに爪が食い込むほどに。

「ふぁ、はっ、い、いくっ、いっちゃ……」
「いいよ、イって。気持ちよくなろうね、しーちゃん」
「は、あっ、あ、アァアア…………ッッ!!」

 詩菜が達したようだ。燈多《とうた》によって。夕謡以外の男によって――。
 夕謡は堪えきれずにその場を後にした。

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