地味に甘い君
第12章 恋愛超初心者!?
「僕は一途だし、誠実なになるって…宣言したからね!」
赤羽は楽しそうに食券を学食のおばさんに見せてラーメンを注文していた。
「――――…赤羽…大丈夫かよ…」
赤羽は何人もの女子に声をかけられたが…同じことを告げ絶叫させていた…
「うそ――――…尚宏君…付き合うの?うっそ――――!彼女になりたかったぁ!」
「大丈夫!すぐに別れるって!」
「誰?――――尚宏君から告白したらしいよ?」
――――うわ、凄いなぁ…もう学食中の学生は赤羽の噂をしてる…
「ん?どうしたの?カレー冷めちゃうよ?食べよ」
「お前…この視線の中よく飯食えるな?なんか食欲なくなってきた…つ――――か…ここから早く出たい」
俺は、猫背を更に曲げて身を屈める…