地味に甘い君
第18章 お互いの就活事情
「それに――――“コネ”で入れるバカな会社だと思わないで頂きたいわね。
“フリーセキュリティ株式会社”は…日本を代表する大手企業です!
我が子でも実力に見会わないと思えば入社させない…かなり…シビアな会社ですよ?
会長も…社長も甘くはない――――…自信を持ちなさい。」
「…あ…はい」
――――ヤバい…迫力な負けてしまう!
「――――とりあえず…貴方は尚宏さんと話し合うこと!何を後ろめたく思っているのか…ハッキリさせてからこの私を呼び出すことね!」
「は、はい!」
そう言うと曽根さんはヒールの音を響かせて帰って行った!
俺は圧倒されたまま椅子から立てないでいた。
“尚宏さんと話し合うこと!”
か………
俺は拳を握り…前を向いた!