地味に甘い君
第22章 それぞれの就活②
どんな顔で…赤羽に会えって言うんだ…
俺はアパートで身を縮め……
自分の愚かさに動けなくなっていた。
電源が切れた携帯は床に放り投げられたまま…
次に進まないといけないのに…
全てが停止して…動けない。
「――――ごめん…赤羽…」
俺はそのまま――――…布団をかぶり…
午後の講義を――――…休んだ…
「ヤマト君も―――…あいつらと同じく…
僕を利用して……捨てるつもりだった?」
「///違う!!!」
赤羽の声に慌てて否定し――――…
飛び起きた…
――――夢…
勢いよく飛び起きた状態に…夢を見ていたのだと気がつく…
辺りはすでに真っ暗で…
布団を被ったまま…寝てしまったのだと、ようやく気がついた。